こんにちは。編集部のR.Wです。
梅雨だから仕方ないのですが、毎日じめじめうっとうしい日が続きますね。
こんな日は、からっと乾いた地域の紀行番組を見て気分転換しようと、紀行番組の中から
「NHK特集 安野光雅・ファーブル昆虫記の旅」を選びました。
この番組は、ファーブルゆかりの地をスケッチ旅行する画家の安野光雅さんに同行するという、一風変わった紀行番組。南フランスの美しい景色と安野さんの精密なスケッチ、そしてファーブルの生涯と彼が研究した昆虫の生態までも楽しめちゃいます。
ファーブルが生まれたサン・レオンは、南フランスのアヴァロンにある小さな村。緑の中にカラフルな屋根がぽつぽつと並んだ景色は、とてもきれいでどこか懐かしい。また、青年期を過ごしたアビニョンは、世界遺産にも選ばれた街で、石造りの建物が並ぶ風景は歴史を感じさせます。何日にも渡って撮影されただろう映像は、どの日もぴかぴかの快晴で、見ていると南仏の乾いた風が吹いてくるようです。
前編で取り上げる虫は、フンコロガシ。馬糞を地面に置くと、どこからともなくやってきて、自分の体の何倍もある糞玉を後ろ足で運んでいきます。その姿はユーモラスで一生懸命で、がんばれ!と思わず応援したくなります。後編では狩りをすることで知られるジガバチを取り上げます。BGMにはファーブルが作曲した曲が使われていますが、明るく軽快な旋律で、映像とぴったり。ファーブルの多才さを実感します。
ファーブルは59歳から92歳で亡くなるまで、南仏のセリニヤン村で昆虫の研究を続けました。私たちが知っている「昆虫記」も、この時期に書かれたものです。しかし「昆虫記」は、彼が生きている間は売れず、生涯に渡ってお金とはあまり縁がなかったようです。
でも、番組中に出てくる、ファーブル家が一家総出でフンコロガシの巣を掘り上げている写真を見ると、お金はなくてもきっと幸せな生涯だったのだろうと思います。
紀行番組としても、自然番組としても、伝記番組としても一級品のお得な番組ですよ。
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